□◆□…優嵐歳時記(351)…□◆□

   夕焼けをたどれば高し春三日月  優嵐

昨日は陰暦では睦月の五日でした。正確に言うと三日月で
はないのですが、夕暮れ時、まだ夕焼けが西の空に残る
ころ、その夕焼けのグラデーションをたどっていくと、
中天にちょうど何かを受けるお皿のようにかかっている月
が見えました。

夕暮れ時がしだいに長くなり、春だなと感じます。単に
三日月とだけいうと秋の季語になりますので、それ以外の
ときは季節を頭につけて詠みます。「春三日月」「夏三日月」
「冬三日月」それだけで同じ三日月でも随分喚起される
イメージが異なりますね。