□◆□…優嵐歳時記(355)…□◆□

  聴診器ことりと置いて冴返る  優嵐

「冴ゆ」というのは、光や音、寒気などが澄みとおることで、
転じて頭脳や技の鮮やかなことにも用いられます。「冴返る」
は、春になっていったん寒さがゆるんだものが、また寒気の
影響で寒さがぶりかえしたさまをさします。春先の皮膚感覚
にぴったりの季語だと思います。

今日は午後から雨になりました。気温が低く、寒の戻りを感
じます。同僚に極端な雨女がいて、彼女が計画をたててどこか
へ出かけると必ず雨になります。明日も天気予報では雨。案
の定、彼女は遠出をする予定があるのだそうです。