□◆□…優嵐歳時記(361)…□◆□

  獺の祭読みたき本を並べけり   優嵐

「獺(かわうそ)」はとらえた魚をすぐには食べず、岸や
岩の上に並べておく習性があるそうです。それが供え物に
見立てられ「獺の祭(おそのまつり)」という言葉が生ま
れました。

なぜこれが、季語かといえば、二十四節季をさらに三つに
分けた七十二候というものがあります。「雨水」の最初の
候を「獺祭魚(たつうおをまつる)」といい、そこから季語
になったようです。「獺祭(だっさい)」とも詠みます。

いま、学びたいことがあり、精力的に読書をしています。
読みたい本を獺が魚を並べたように机のまわりに並べている
日々です。正岡子規ばり、---別号を「獺祭書屋主人(だっ
さいしょおくしゅじん)」といいました--と言っておきま
しょうか。