枯れ
人家が途切れると、広々とした藤原宮跡に出ました。藤原宮は藤原京の中心部にあり、現在で言えば皇居と官庁街をあわせた役割を持っていました。

約900m四方で、まわりを大垣と濠で囲み、それぞれ三つずつ門があり、内部には天皇の住む内裏、政治や儀式をおこなう大極殿と朝堂院、役所の建物が建ち並んでいました。

宮を囲む藤原京は碁盤目の区画を持ち、5.3km四方で、皇族、貴族の邸宅、寺院があり、市も設けられていました。耳成山が北に、畝傍山が西に、天香久山が東に位置する景勝の地で、『万葉集』にも数多く詠われています。IMG_0796