山桜
周囲の山はヤマザクラの満開を迎えています。里のソメイヨシノも開花が進んでいます。桜といえば、現在はソメイヨシノのイメージですが、江戸期以前には園芸種のソメイヨシノは無く、桜はヤマザクラが一般的でした。IMG_1735
花の色が白く、花と同時に赤褐色の若葉が出ます。周囲の山を眺めてヤマザクラが咲きそろっていくさまを見るのが、桜のイメージだったと想像できます。これが日本の象徴としての桜でした。IMG_1867
本居宣長は「しきしまの大和心を人とはば朝日に匂ふ山桜花」と詠んでいます。身近で見るのではなく、遠くにある憧れとしての花です。IMG_1866