秋めく
夏の季語に「夜の秋」というものがあります。日中の厳しい暑さが和らぎ、虫の音なども聞こえて「もうすぐ秋だ」というしみじみとした情趣を表す季語です。

しかし、最低気温すら30℃近いという昨今では、夜でも秋は感じにくく、蒸し風呂のような暑さです。私の場合、昼間はすべての窓を開け放って過ごせるため、かえって日中の方が涼しいくらいです。

このような中でも秋らしさが最初に現れるのは早朝の風です。すでに窓を開けると肌寒く感じられることもあります。日が昇ると気温が上昇しますが、内陸部の方が高温になり、上昇気流が発生し、そこに向かって日中は風が吹き続けます。
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