巡業では、打ち出しなどで知られる相撲の太鼓や相撲甚句、初切といった相撲にまつわるいろいろな風習や文化も紹介されました。中でも興味深かったのが、床山が大銀杏を結う様子を見られたことでした。モデルになったのは兵庫県出身の妙義龍関でした。

柘植の櫛と千枚通しのような道具、和紙を撚って作られた元結だけを使って大銀杏を結っていきます。10分ほどで仕上がったでしょうか。一度取組をすれば崩れてしまいますが、関取は本場所中は毎日このようにして髪を結ってもらい、その時間は精神統一する貴重な時間になっているといいます。
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