彼岸
平等院は1052年(永承2)、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺院に改めたものです。翌年に阿弥陀如来を安置する鳳凰堂が建てられました。浄土の宮殿をイメージした中堂、左右の翼廓、背後の尾廓からなる他に例のない建物です。阿字池の中に立ち、その姿を水面に映しています。

阿弥陀如来は人が亡くなるとき西方浄土からその人を迎えに来てくださいます。亡くなることを「お迎えが来る」というのはこれに由来します。それゆえ、この建物は東向きに建てられており、午後になると、太陽は背後から差すようになります。
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