□◆□…優嵐歳時記(407)…□◆□

   花びらの散り敷く中を啄木忌  優嵐

昨日は石川啄木の命日でした。1911年4月13日、肺結核のため
27歳で亡くなっています。前年には最初の歌集『一握の砂』
を発表。「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹と
たはむる」や「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに
泣きて三歩あゆまず」「はたらけど はたらけど猶わが生活
楽にならざりぢっと手を見る」といった歌がおさめられて
います。

彼の故郷岩手県では桜はまだこれからです。以前ゴールデン
ウイークに岩手県を訪れたことがあります。子どもの日のころ、
盛岡では桜が満開でした。彼が亡くなったのは東京でのこと
でしたから、きっと死の床で散り行く桜を見つめていたこと
でしょう。第二歌集『悲しき玩具』は、死後発表されました。