□◆□…優嵐歳時記(408)…□◆□

   ひとりいて天に三日月地に花明かり  優嵐

姫路で桜が満開だった今週初め、西の空に三日月が出て
いました。満月に満開というのもいいですが、三日月と
のとりあわせもまた趣がありました。夜、特に灯りが
なくてもしばらくすれば目が慣れてきて闇の中から桜の
色が浮き立って見えてきます。

毎週水曜日に私はナイターでテニスをしているのですが、
今週はテニスが終わったあと、仲間で近所の川べりの
桜並木の下へ敷物、ランタン、食べ物持参で夜桜を見に
行きました。朝、昼、夜、咲き初めから花吹雪まで、
わずかな期間ですが、それだからこそ桜に酔って春を
楽しむのがまたいいのですね。

家の近所の桜はもう三分の一くらい散ってしまいました。
まわりの山も気がつけば若葉の色が兆しています。桜
が散ってしまうと山はみずみずしい新緑をまとい、初夏
の装いに変わっていきます。