□◆□…優嵐歳時記(441)…□◆□

  薫風に吹かれてひとり境内に  優嵐

今日はお天気が崩れましたが、昨日の昼、近所の里山に
ある八幡神社に行ってきました。九世紀にはすでにここに
神社があったということです。古くから開けていた播磨
地方の歴史を思います。

自転車を押して上がってきたので、少し暑いくらいでした。
平日の昼とて人影も無く、拝殿に腰を下ろしていると、
南風が吹き抜けていきます。日本中あちこち自転車で旅
したとき、神社は好きな場所のひとつでした。

有名な神社でなくても、そこには神社の森があり、ほっと
落ち着ける空間があります。「薫風」は青葉を吹く風が
緑の香を運ぶとみたてた季語です。「風薫る」「南薫」
などとも詠みます。