□◆□…優嵐歳時記(452)…□◆□

  代掻きの田の少しずつ増えていく  優嵐

姫路近辺でも田植えのシーズンが近づいてきました。
昔は重労働で何日もかかった農作業もいまではほんの
半日ほどですんでしまうようです。農作業に関する季語は
たくさんありますが、代馬(代掻きをする馬)、早乙女
(田植えをする女衆)、など今ではみられなくなって
しまったものもあります。

自然に関する季語は昔とほとんど変わりませんが、生活を
めぐる季語は大きく変化しているようです。「白絣」
「衣紋竹」「蚊帳」など、いまでは日常生活の中から姿を
消してしまいました。二十一世紀末にはどんな季語が生き
残っているのだろう、と考えたりもします。