チェックイン時間を過ぎたので宿に戻りました。吉野荘湯川屋の建物は吉野建(よしのだて)という様式で建てられています。谷の斜面を背にした木造建築で正面からは二階建てで玄関は一階のように見えますが、建物は谷に向かって下方へ二階、三階となっています。この独特の様式が吉野の景観を形作っているのです。

吉野に宿を開かれて300年の歴史があり、玄関には嘉永元年(1848)に湯川屋のことが書かれた「芳野日記」が飾られています。あずけていた荷物はすでに部屋に運ばれており、案内された部屋には鮎を描いた掛け軸がかかっていました。
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