残暑
糖質制限をおこなうのは、糖質の代謝のためにビタミンB1、ナイアシン(ビタミンB3)などの補酵素が大量に消費されるからです。糖質はこれら補酵素の助けを得てグルコースからピルビン酸に分解され、細胞のミトコンドリアの中でアセチルCoAとなり、クエン酸回路を経て水と二酸化炭素に分解されます。

ビタミンB1は解糖系やクエン酸回路の補酵素として働き、ナイアシンはエネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質の代謝、脂肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成など500種以上の酵素の補酵素として働きます。

糖質の代謝にこれらが大量に使われて他の代謝に回らなくなったら、そこで問題が生じます。タンパク質には必須アミノ酸、脂肪には必須脂肪酸があります。しかし、「必須糖質」はありません。ビタミンやミネラルを浪費する元凶である糖質を抑えるのが賢明です。
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