早苗
少子化対策に効果があるかどうか疑問という意見も耳にします。子どもを産むか、何人産むかというのは、人のライフスタイルの根幹です。政府が強く干渉するのは、人権侵害であり難しいのが実情です。

また、今の最大の問題は少子化ではなく、人口構成のアンバランスです。第一次ベビーブーム(1947〜49)では毎年270万人前後生まれ合計特殊出生率は4.5前後ありました。その後10年ほどで出生数は急激に減り1960年ごろには160万人、合計特殊出生率は2.0前後になっています。

ずっと少子高齢化が続くのかといえば、そんなことはありません。高齢化の最大の課題は第一次ベビーブーム世代が後期高齢者になりつつあることです。そして、それもまたいつまでも続きません。後期高齢者になれば長くとも30年ほどの間には亡くなってしまうからです。
IMG_6013