爽やか
ランチの後、隣にある工楽松右衛門旧宅へ向かいました。工楽松右衛門(1743-1812)は漁師の息子として高砂市東宮町に生まれました。少年時代に兵庫津(神戸市兵庫区)に出て船乗りになり、御影屋を名乗って海運業をおこないます。

脆弱で長持ちしなかった北前船の帆を改良し、二倍以上の耐久性を持つ帆を考案。松右衛門はこの製造法を秘密とせず多くの職人に伝えたため「松右衛門帆」と呼ばれ、全国に普及しました。今で言えばハイテク技術を無償公開したようなものでしょう。

さらに幕府や藩の依頼を受け函館、択捉島、鞆の津など全国の港を改築します。これにより、幕府から「工事を楽しむ」「工夫を楽しむ」という意味の「工楽」という姓を与えられます。「人として天下のために役立つことを考える」というのが彼の信条でした。
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