日脚伸ぶ
年が明けてからハイドンのピアノ協奏曲を中心に聴いています。試しにハイドンのピアノトリオや弦楽四重奏曲も聴いてみましたが、ピアノ協奏曲ほどには惹かれませんでした。これらは楽曲の規模や性質が異なっているのです。

ピアノ協奏曲という分野が好みにあうのかと考え、モーツァルトのピアノ協奏曲を聴いてみたら、「こんなに華やかで大げさでない方がいい」と感じました。モーツァルトの音楽も好きですが、ハイドンのピアノ協奏曲の素朴な暖かさが私にはより好ましい。

背景にはピアノという楽器の発展の歴史があります。ハイドンが活躍した時期はチェンバロがピアノへと発展していく時代に重なります。ハイドンのピアノ協奏曲は、その発展途上の楽器にあわせて作曲されているのです。
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