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ほととぎす
五月後半あたりに今年初めてホトトギスの声を聞きました。渡ってきたばかりの頃は夜も昼もかまわず鳴き続けます。それを耳にしながらうとうとしている自分がいます。
ホトトギスは托卵する鳥で、「卑怯だ」「言語道断」「嫌らしい」などと言われがちです。しかし、ホトトギスは自分で卵を温めたくてもできない身体構造になっています。
雛のために懸命に餌を運ぶツバメを見て、鳥なのに立派だとかいう人がいます。しかし、ホトトギスもツバメも進化の結果、本能でそうしているのです。ホトトギスが無責任なわけでもツバメがけなげなわけでもありません。
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