山法師の花
遺品整理業者が大忙しなのだとか。今は生活様式が大転換を迎えている時です。かつては、三世代同居で家も墓も次の世代に譲っていくのが当たり前でした。ものは乏しく「もったいない」が美徳でした。ところが、団塊の世代は核家族で暮らすようになりました。

その世代が今、後期高齢者となり、空き家、墓の処遇、遺品整理といった昔では考えられなかった問題が浮上しています。これからはものの流れをコントロールし、年齢に合わせて縮小していく、というのがスタンダードになるでしょう。

これまでは死ぬ話なんて縁起でもないという感じで、出口戦略をあえて考えようとしませんでした。しかし、生まれてしまった以上、いつか必ず死にます。これからは若い時から自分の老いや死について考え、準備しておくのが当たり前の時代になるのです。
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