◆
月涼し
昨夜の満月はくっきりときれいでした。今頃の月の昇る位置は随分南です。日が昇る位置と月の昇る位置は四季で逆になります。夏は日の出も日の入りも北に寄り、月の出と月の入りが南に寄っています。
昼と夜の長さの違いがここに現れています。当たり前のことですが、こういうことを実際に観察するまでは実感がありませんでした。
「月」は単独では秋の季語です。四季を問わず月はそこにあるものの、日本の詩歌の長い伝統の中で秋となりました。夏ならば月は「夏の月」や「月涼し」といった季語で詠みます。日中の炎暑が去り、川風が吹き込む中で見る満月でした。
コメント