新年
こけしはろくろ挽きの木製人形です。鳴子のこけしはその代表的なもののひとつで、こけしと聞いてまずイメージするのはこの鳴子系こけしではないでしょうか。江戸時代後期の文化文政時代に湯治客に土産物として売られたのが始まりです。

子どもの玩具としての最盛期は明治時代までで、それ以後は大人の収集家が現れ命脈を保ちました。材料はミズキなどの自然木で、十分に乾燥させた後、頭部と胴体をろくろ挽きし、ろくろを回しながら胴体へ頭を一気にはめ込みます。

「首入れ」というこの独特の技法のため、鳴子のこけしは首を回すとキュッキュッと鳴ります。部屋の入口に置かれていたこのこけしもやってみるとキュッキュッと音がしました。
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