春早し
抗magニューロパチーの患者はCIDPの患者会に間借りしています。かつて抗magはCIDPの一部と考えられていましたが、最近分離して別の疾患とされています。これはCIDPのよりCIDPらしい患者に医療資源を集中しCIDPの治療効果をあげるためです。

数十万人にひとり程度の患者しかおらず、特異的な症状がない抗magは診断も治療も難しい病気です。CIDPがある程度反応するIVIgやステロイドにも抵抗性があり、効果がない。だから治験も難しいし大規模な臨床試験もできません。

数少ない患者の中ですら症状がばらばらです。典型的な症状は四肢の疼痛や痺れ、脱力、IgMが高値になる、深部感覚障害で歩行困難になる、中高年以降の男性患者が7割以上、といったところです。この中で私にあてはまるのは足先の疼痛くらいのものです。
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