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春空
薬仙寺を出て兵庫運河にかかる清盛橋を渡ったところに「清盛塚・琵琶塚」と呼ばれる石造十三重塔があります。弘安9年(1286)に建てられた供養塔で、昭和50年(1975)に兵庫県の重要文化財に指定されています。
塔の下に平清盛の遺骨が納められているという説がありました。大正12年(1923)市電の拡張工事のために、「琵琶塚」のある現在地へ移された際に行われた発掘調査で、清盛の墓ではないことがわかりました。
「琵琶塚」との呼び名は、『平家物語』に登場する琵琶の名手・平経正が琵琶とともに埋葬されたという伝承によるものです。
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