菜の花
北前船とは、江戸時代から明治時代にかけて大阪と北海道を結び日本海海運で活躍した、買積を主にした北国廻船です。商品を預かって運送するのではなく、船主が荷物を買い先々で売買して利益をあげる廻船を買積船といいます。船型は一枚帆の弁才船でした。

潮流の荒い太平洋の黒潮ではなく、より穏やかな日本海の対馬海流を利用して航行し、下り(対馬海流に対して順流)は3月下旬に大阪を出航し瀬戸内海を通って日本海へ出て各地を寄港しながら北海道を目指しました。

北前船が運んだもののひとつが食文化です。昆布と無縁の上方で昆布だしが使われ和食の基礎となったのは、北前船が昆布を運んできたからです。これらの寄港地は日本遺産として登録されています。兵庫津は大阪とともに北前船の拠点港でした。
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