春の庭
日本でMAGNを研究した最初の論文といっていいのが『日本における抗ミエリン関連糖タンパク質神経障害の有病率と臨床プロファイル:133人の患者を対象とした全国調査研究』です。

2024年2月に「ヨーロッパ神経学誌(European Journal of Neurology)」に掲載されたもので、ここにMAGNの推定患者数は353人と書かれています。筆者たちは「2021年に確立された疫学的手法を用いて全国調査を実施した」と述べています。

つまり、専門の研究者ですらこの時期にMAGN患者の実数を初めて具体的に知ったということで、「治療」など夢のまた夢です。専門医すら生涯で患者に何人出会うか、片手で数えられるほどでしょう。
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