春暑し
CIDPの古参患者は自分たちが脳神経内科で「治った」経験から、脳神経内科医たちを過剰に賛美する傾向があります。しかし、疾患の病態生理について学べば、CIDP、MMN、MAGNいずれも脳神経内科が治せる疾患ではないことがわかります。

これらは免疫異常によって起きる疾患です。そしてその結果神経がおかしくなる。つまり免疫が川上で神経は川下であり、脳神経内科は診断や症状管理はできても治療はできません。治療できるのは免疫内科など免疫を専門に扱う科です。

ではなぜ今はそこが診ていないのか、といえば免疫の仕組みは複雑すぎて根本的な治療法は無く、症状を抑えることしかできないからです。電池切れを起こした電池へ充電する、破れた服にツギをあてる、脳神経内科ではそれと似たことをしているに過ぎません。
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