□◆□…優嵐歳時記(470)…□◆□

  肌に風心地よく吹く梅雨の月  優嵐

さきほど郵便局前のポストまで冊子小包を出しにいって
きました。家の前にもポストはあるのですが、旧式の
円筒形のポストで、差出し口がちょっと狭いのです。
東の空にぼんやりとした月が出ていました。

こういうぼおっとした月がやはり梅雨時にはふさわしい
ですね。夜の田んぼの隣を通ると低い蛙の鳴き声が聞こえ
ました。いつの間にか栗の花の青臭い匂いは消え、夜気の
中からどこからともなく甘いクチナシの香りが漂って
きます。