□◆□…優嵐歳時記(637)…□◆□

   新雪や一陽来復の町へ   優嵐

雪の朝でした。昨夜の雨がいつの間にか雪に変わり、そのまま降り
続いたのでしょう。風の音だけがして、静かでした。夜の間に雪が
降っても、ほとんどは朝になるとやんで、午前中には溶けてしまう、
というのが姫路ではだいたいのパターンなのですが、今日の雪は
違っていました。

お昼過ぎまで降り続き、青空が見え始めたのは午後3時を過ぎてから。
お昼ごろ、いったん小止みになったので、雪景色を体験するために
近所をひとまわりしてきました。まだ誰も歩いていない雪の上に足跡
を記していくのは気持ちのいいものです。

スズメが裸になった柿の木に数十羽まとめて止まっていました。
カワウは市川の中ほどで十羽ほどがこちらも固まっていました。
アオサギはいつもひとりです。悠然と飛び立っていきました。
いつも見慣れている景色も雪の衣をかぶり、全く異なって見え
ました。

一陽来復とは、冬至の別名です。この日を境にまた日が長くなって
いくことからこう呼ばれます。

051222