□◆□…優嵐歳時記(482)…□◆□

   五月闇目覚めて夜半の地震かな   優嵐

午前三時前に地震がありました。なぜかその直前に
目が覚めて、何だろうと思っているとぐらっときました。
地震で目が覚めたわけではありません。目を覚まして
闇の中で奇妙な感覚を味わっているうちに揺れがきた
からです。

空梅雨だといっていたら、七月に入ってこれで三日連続
の雨です。西日本では梅雨前線の活動が活発で、大雨の
ために亡くなった方もいらっしゃいます。こう極端でなく
てもいいのに、と思うのは人間だけなのでしょうけれど。

五月闇(さつきやみ)は五月雨(さみだれ)が降るころの
夜の闇の濃さを表す季語です。ここで「五月」は陰暦の
五月をさしており、陽暦の六月ごろにあたります。梅雨と
解釈していいでしょう。