□◆□…優嵐歳時記(526)…□◆□

   初秋の風輝きて吹きにけり  優嵐

台風は関東地方に向かっているらしく、昨日とはうって
かわって、からりと晴れ上がった姫路でした。風がある
せいか、昨日雨が降ったせいか、空気が澄んでいます。
明るいのですが、その明るさは夏とはやはり違うと感じ
ました。

昼食後、寝椅子に横になって空を見ていました。まだ
夏のような雲もときおり出ますが、大半は秋の雲です。
みるみるうちに形が変わり、ながめていて飽きないもの
です。子どものころはよく空を見ていましたが、こうして
仕事を変えるまで平日の日中に雲の形を楽しむなんて
およそなかったことです。

ツバメの群れが空をたくさん飛びまわっているのも見え
ます。繁殖期を終えた成鳥と巣立った幼鳥は南へ飛び立つ
前に集団でねぐらを形成するようになります。こうして
ある日気がついたら、いなくなっているんですね。