□◆□…優嵐歳時記(532)…□◆□

   二皿は骨のみ残る秋刀魚かな  優嵐

秋を代表する魚といえば、やはりサンマです。焼きたての
サンマに大根おろしを添えていただく、これがごちそうです。
今晩は姉の家に行って夕食を食べました。義兄は海のそば
で育った人で、魚を食べるのがとてもうまい人です。お皿
を見れば、きれいに骨だけになっていました。

私は、あまり得意ではなく、特に腸の部分はつい食べ方が
ぞんざいになってしまいます。サンマ、意外にも江戸時代は
下品(げぼん)の魚とされ、季語としてとりあげられること
はありませんでした。

サンマが詩の題材として詠われるようになったのは佐藤春夫
の「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか…」あたり
からではないでしょうか。