□◆□…優嵐歳時記(546)…□◆□

   草を刈る香を秋風の運びけり  優嵐

部屋の窓から見える市川の河川敷の草を、一日中作業員が
刈っていました。かなりの広さがあり、真夏に比べると草の
色が少し褪せてきたなと思っていたところでした。午前中は
乗って操縦する大型の草刈機で中心部を刈り、夕方になって
からは手持ちの草刈機で周辺部を刈っているようでした。
風に乗って刈られた草の香りが今も漂ってきています。

窓から見えるこの川べりの風景が私は好きです。なんでもない
風景ですが、河川敷で遊ぶ人、犬の散歩に来る人、川へボート
を浮かべる人などさまざまな人の姿を眺められます。また、
コサギ、アオサギの姿も見られます。朝・昼・夕暮れと川の
表情が微妙に移り変わっていき、それもいいものです。