□◆□…優嵐歳時記(547)…□◆□

   うす雲のときどきかかり上り月  優嵐

「上り月(のぼりづき)」は満月に向かうまでの月、上弦の月
のことです。月はそれだけで詠めば秋の季語です。「三日月」
「弓張月」なども特に他の季節のことわりがなければ秋と解釈
します。

昨夜はナイターでテニスをしていましたが、コートの上に
月が昇り、それを眺めながら球を打ちました。ときおり薄い
雲がすっと月の影を隠すのもまた風情があっていいものです。

次の日曜日、9月18日が満月で、仲秋の明月にあたります。
それまで毎夜、しだいに満ちていく月を眺めつつ、日本人は
古くから名月を楽しみに待ったのです。