□◆□…優嵐歳時記(553)…□◆□

   いま晴れていつしか曇り稲の秋  優嵐

稲が稔るころの空模様は変わりやすく、朝方晴れていたと
思ったら、昼ごろには曇り、午後にはまた晴れて、夕方に
にわか雨、とめまぐるしく移り変わることがあります。

家の周囲の水田も、半分くらいは稲刈りが終わりました。
稲の栽培は東南アジアの亜熱帯から熱帯にかけてが発祥地と
いわれています。雨量が多く、暑い夏に恵まれた日本の
気候風土に適しているため、早い時期に伝来し、古くから
栽培されています。

水稲と陸稲がありますが、日本の主流は水稲です。成熟の
時期によって早稲、中稲、晩稲に分けられ、でんぷんの質
によってウルチとモチに分かれます。黄金色に稔った稲穂
の風景は日本の田園の代表的な姿といえます。