□◆□…優嵐歳時記(558)…□◆□

   軒先をくぐりて届く真夜の月  優嵐

満月からほぼ一週間が過ぎ月の出もすっかり遅くなりました。
深夜、カーテンのかかっていない窓から月の光が差し込んで
いました。お椀のような下弦の月で、もう名月のころのように
その月の出を待っている人もありません。旧暦では8月21日です。

満月の記憶がまだ鮮烈にあるだけに、もうあんなに月が欠けた
のだなぁという感慨をもって眺めました。「真夜(まよ)の月」
または「真夜中の月」と詠みます。旧暦8月23日の月をさす
「二十三夜」という季語もあります。