□◆□…優嵐歳時記(586)…□◆□

   さわやかに心を決めていることも  優嵐

さっぱりして、はればれとした気分、すがすがしい心持を
「さわやか」といいます。主観的で、実像を伴わない季語
ですが、春の「のどか」や「うららか」に対応したものと
言えます。空気が澄み、空が高くなり気温が高くもなく低く
もなく、湿度も少ない、そんな秋の気候にこの季語がぴったり
するのです。

何かを決めるときあまりあれこれ迷う方ではありません。
いたしかたなく決断を引き伸ばさざるを得ないときはなんとも
居心地が悪いものです。右へ行くにしろ左へ行くにしろ、
すっきりと心が定まると、胸のつかえが降りたような気持ちに
なります。