□◆□…優嵐歳時記(602)…□◆□

   凩の中を満月昇りくる  優嵐

今夜は満月です。「凩(こがらし)」は初冬に吹き、木の葉
を落としてしまう強い風のことです。「木枯」とも書きます。
十一月も後半に入り、急に空気が冷たくなりました。散歩に
出ても今日は手が冷たく感じられ、そろそろ手袋の用意を
しないと、と思いました。

市川の堰のところにカワセミが来ているのを見つけました。
コバルト色の背と橙色のお腹が鮮やかです。大きな嘴を持ち、
水中にダイビングして魚を捕らえます。このあたりでは
初めて見ました。「翡翠(カワセミ)」は夏の季語です。
留鳥で四季を通してみられますが、水辺の涼しい雰囲気から
夏の季語とされたのでしょう。