□◆□…優嵐歳時記(645)…□◆□

   行く年や流るる川を見ていたり  優嵐

今年もあと一日になりました。「行く年」と似た季語に「年末」
「年の瀬」などがありますが、「行く年」はそれよりも主観的な
感慨がこもった季語です。一年の歳月を惜しみ振り返るような
気持ちがあります。

今年は仕事を変わり、個人的には大きな変化のあった年でした。
いろいろなことがあり、それでも毎日の時間は流れ、季節は移り、
川は流れていきます。大きな宇宙の円環の中にいるのだ、という
感慨に包まれます。冬至からすでに10日近くたち、夕暮れの時刻は
確実に遅くなっています。