□◆□…優嵐歳時記(648)…□◆□

   乗初や六甲山の九十九折  優嵐

元日の夜は六甲山の上で過ごしました。窓からは神戸と大阪湾の
夜景が一望の下に見渡せました。遠く泉州方面まで沖合いに連なる
灯りは実に見事でした。中国自動車道から六甲北道路へ入ると、
道路の両側に積雪が残っていました。去年の冬至の雪です。

道路上には雪はありませんし、気温は高めでしたので凍結の心配
もなく、六甲山上のホテルまで曲がりくねった山道を登っていき
ました。夜は、お節料理を前に金箔入りのカクテルで乾杯です。
つきたてのお餅も食べ、2006年が流れ始めました。

「乗初(のりぞめ)」とは、新年になって初めて乗物を用いることです。
「初電車」「初渡船」「初車」など乗物の種類によっていろいろな
いい方をします。