□◆□…優嵐歳時記(659)…□◆□

   川に鷺枝に烏や寒の雨  優嵐

朝からどんより曇っていましたが、午後から雨になりました。
「寒の雨」は寒中に入って降る雨で、冬の雨よりも寒さも
冷たさも厳しいイメージがあります。しかし、今冬は十二月
の後半がとても寒かったので、寒に入ってからの方がむしろ
暖かく感じます。

今日は寒に入って九日目です。この日に降る雨を特に
「寒九の雨」といい、豊年の兆しとされています。雨が降り
出す直前に川べりを歩いてダイサギとハシボソガラス
を見ました。冬が深まり花が乏しいころですので、句に詠む
ものも鳥が多いと気づきました。