□◆□…優嵐歳時記(12)…□◆□

    つちふるや大観覧車の遠き影  優嵐

「つちふる」とは黄沙のことです。モンゴルや中国大陸の黄土地帯
で、春の吹き荒れる季節風に巻き上げられた細かな砂塵が、はるか
日本海を越えて日本列島に到達する現象です。漢字では「霾」と書
きます。

例年3月頃からこの現象が見られるようになりますが、今年は随分
早く、2月15日の春一番のときに黄沙第1号がやってきました。いい
お天気の日でも、これがやってくると空全体がちょっと曇ったよう
になります。これを「霾ぐもり」(よなぐもり)または(つちぐもり)
と言います。

私は屋外の駐車場を使っていますが、黄沙のシーズンになると車は薄
汚れた感じになります。洗ったところで無駄ですから、薄汚れたまま
乗っています。今日は日本海側を弱い前線が通ったせいで、朝方はど
んよりしていました。真冬の間は晴天が続く姫路ですが、これからお
天気が周期的に変わるようになります。春が確実に進んでいきます。