□◆□…優嵐歳時記(13)…□◆□

    ポニーテール走れば春の影弾む  優嵐

朝夕は冷え込みますが、日中いいお天気だと随分気温があがるよう
になりました。戸外へ出ると日差しの眩しさが際立ちます。私の職
場の隣には図書館があります。お昼休み、よく本を借りに出かけま
す。読みたい本が蔵書の中になくても、リクエストしておけば、購
入するか、別の図書館から取り寄せてくれます。私は読む本のほと
んどをここから借りています。ありがたい存在です。

今日、リクエストしていたアニー・ディラードの『本を書く』が入
ったという電話をもらいました。新しい本を手に図書館から出てく
るときはいつもどこか心浮き立つものがあります。暖かな日差しを
背に受けてちょっと駆け出してみたくなりました。

今日の季語は「春」です。俳句では立春から立夏の前日までの三ヶ
月をさします。今年は2月4日から5月4日にあたります。南北に
長い日本列島では、地域によって春の訪れの実感は随分違います。
しかし、いずれにせよ、寒さから解放され命が再生する躍動感に満
ちた季節です。冬の長い北国ほど、春を迎える喜びは大きいに違い
ありません。