□◆□…優嵐歳時記(16)…□◆□

    髪切って軽やか如月の街へ  優嵐

「如月(きさらぎ)」は旧暦二月の異名です。現代のカレンダーで二月
のところに如月と記しているものもありますが、これは本来の意味を
外れています。まだ俳句を詠み始めたばかりの頃、新暦の二月初めに
如月を用いて、師である高橋信之先生(「水煙」主宰)から、その違い
についてご指摘を受けました。そのころは如月ではないのです。

俳句を詠むようになってから、旧暦(太陽太陰暦)について学び、日本
の行事や季節感は旧暦の方がずっとしっくりくるのだとわかりました。
3月3日を「桃の節句」と言うのも、旧暦で考えればよくわかります。

旧暦や二十四節気の日付を確認するために、参考にしているのが
『21世紀歴』(日外アソシエーツ 編集・発行)です。21世紀の
曜日や各年の旧暦、節気などがすべて載っています。これを見れば今日
は旧暦の何月何日にあたるのか、すぐに調べることができます。今日は
旧暦では2月5日、つまり如月の5日に当たります。