□◆□…優嵐歳時記(18)…□◆□

    春昼の窓少しあけドライブを  優嵐

今日はとても暖かでした。分厚い上着はもういりません。昼過ぎに
車に乗っていると暑いくらいで、ウインドウを少しおろし、風を入れ
ながら走りました。空も景色も明るく、気持ちがのびやかになります。

今日の季語は「春昼(しゅんちゅう)」です。「春の昼」と詠む場合
もあります。のどかでのんびりした明るい響きがあり、菜の花や雲雀
の囀りを思い起こさせます。いいお天気の春の昼、なんとなく
うれしくなって、どこかに出かけたいと思うのはこんな時です。
面白いことに、他の夏・秋・冬の昼は季語として成立していません。
春の昼ならではの駘蕩とした感じが俳人に好まれたのでしょうか。