□◆□…優嵐歳時記(675)…□◆□

   裸木の間の空も春近し  優嵐

今日は旧暦の元日です。日が長くなり、夕陽が沈んでいく
のも幾分ゆったりとした雰囲気です。昔の人の「初春」は
こういう感じだったのだろうと散歩しながら旧暦の新年を
味わいました。寒中ですから確かに寒いのですが、確実に
春がすぐそこまで来ていることがわかります。

木々の枝も冬芽をたくわえて、すでに春への準備は万端
です。「春近し」は冬の終わり、春の訪れを待つ心を
表します。「春遠し」という季語もありますが、どちらも
春を待ち望む心を示したもので、「遠し」は待ち遠しい
という気持ちがこもっています。雪国の方であれば
いっそうその気持ちは強いでしょう。