□◆□…優嵐歳時記(760)…□◆□

  銀色にかすみ小楢の芽吹きかな  優嵐

落葉広葉樹が芽吹きのときを迎えています。木の種類に
よって新葉の色はさまざまです。コナラは柔らかく銀色
にけぶった黄緑色っぽい微妙な色合いです。このころの
森は遠くから見ていると、日に日に色合いが変わります。
その合間にコバノミツバツツジの淡い紫がのぞきます。

カエデも鮮やかな緑の若葉を広げようとしています。
照葉樹は落葉樹に比べると目だちませんが、同様に新芽
を伸ばしています。アラカシの海老茶色、タブノキの真赤、
コジイの薄茶色など、意外に新芽の時期は緑色ではない
ものが多いですね。