□◆□…優嵐歳時記(810)…□◆□

  手さぐりに電気蚊取のスイッチを  優嵐

歳時記を開くと「蚊遣火」で出ています。蚊を追い払うため
に楠や杉の葉、かんきつ類の皮、おが屑、蓬、除虫菊などを
くすべた火のことです。しかし、今やこのようなものを普段
の生活で目にすることはまずないでしょう。

せいぜい除虫菊を原料とした渦巻き型の蚊取線香でしょうが、
それすら室内からは姿を消そうとしています。先日、部屋で
蚊取線香をつけてみたのですが、その匂いに蚊より先に
こちらがたまらなくなりました。昔は別になんということも
なかったように思うのですが、こちらの感覚が変わったので
しょうか。