□◆□…優嵐歳時記(825)…□◆□

  開け放つ窓いっぱいの夏の暁  優嵐

「夏の暁」は「なつのあけ」と読んでください。「夏暁」
「夏夜明」「夏未明」という季語もあります。夜明けの
頃はいつの季節も美しく、独特の雰囲気があります。
一日のまっさらの時間がこれから始まるのだ、という
新鮮な思いもその中にはあります。

夏は日中の暑さがあるだけに、さらに爽涼感が快い
ものです。カラスやスズメもいったん集まって、お互い
にコミュニケーションをとりあってから、それぞれの
場所に散っていくようです。毎朝、アパートの屋根や
ベランダで朝の彼らのおしゃべりが聞こえます。