□◆□…優嵐歳時記(976)…□◆□

  開聞岳真ん中にあり初景色  優嵐

元日の景色のことを「初景色」といいます。特に有名な
場所でなくとも元日というだけで、瑞気に満ちています。
元日は長崎鼻から開聞岳を見ました。薩摩富士とも呼ばれ
海面から一気に922mの山頂まで三角錐の美しい山容が
立ち上がっています。

このあと知覧特攻平和会館を訪れました。この施設は
年中無休のようです。戦死者の最年少は17歳という特攻
隊員。痛ましい話ですが、彼らは国や軍の上層部の無能さ、
戦争を煽った世論の犠牲者だといえます。国全体が集団
ヒステリーのようになってしまえば、こんな愚かなことを
若い人に強いるのだと思うと、恐ろしくなります。