□◆□…優嵐歳時記(1003)…□◆□

  テニスコート出て仰ぎけり寒の月 優嵐

今日は旧暦では師走十二日です。まだ旧暦では師走の
半ばということです。月はかなり太ってきています。
暖冬で、ナイターでするテニスも、今年は手袋をまったく
使いませんでした。コートで少しボールを追いかけると
すぐに汗が流れてきます。

テニスは難しい球技だと言われます。ネットをはさんで
行うタイプの球技の中では最も広い面積のコートを使い、
ラケットは一番大きく、コートサーフェイスはさまざまです。
アスファルト、アンツーカー、カーペット、芝、ゴム、砂入り
人工芝など、実にさまざまな素材がコートに使われます。
こういうことは他の競技ではまず考えられないでしょう。

年間グランドスラムが非常に難しいというのも、かつては
フレンチオープン以外はすべて芝のコートだったものが、
今はすべて異なるサーフェイスになっているからでしょう。
全く違うコートになって以来、年間グランドスラムを達成
したのは88年のシュテフィ・グラフただ一人です。